自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力が喪失する前に死後の希望などを記していくノートの事。
希望といっても様々で、これといったルールや決まりはありません。
法的効力を有する遺言書とは違い、あくまで希望ですので気楽に綴っていきましょう。
あなたがあなたで無くなる前に書き始めるものです。
まだまだ早いと思わずに、定年を期に趣味の一つとして始めるのはいかがでしょうか。
遺言書と違い手続きを踏まずに一人で今すぐにでも始めれるのも魅力です。
まだ始まったばかりの文化で、知ってる人は60%ほどで、実際に綴ってる人は5%ほどらしいです。
時代の最先端を始めましょう。
あなたの最後の置き土産として、いずれは遺族の助けになるはずです。
どのような事が書かれているか、今の主流を参考までに書いてみます。
延命措置など
末期癌など、もう手の施しようがなくチューブを体中に巻かれてる状態でも奇跡を信じて延命するか。
あるいは、大往生を選択するか。
遺族の心境としては延命を選択するでしょう。中には例外おあるかもしれませんが。
この状況に陥った時にあなたの意見が重要視されます。
あらかじめエンディンングノートに記しておきましょう。
癌ならこうしてくれ。肺炎ならこうしてくれと、病状に合わせて書くのもいいかもしれません。
この項目は定期的に見直して何度も書き直すのを推奨します。
一年毎に考えが変わるかもしれません。特に死の予兆を感じ始めると尚更です。
あるいは突然、事故などで死の狭間を彷徨うかも知れません。
若い人は無知なので、あまり知らないようですが、人間の死亡率はなんと100%です。
つまり必ず死にます。
その死の一歩手前に立ったあなたの希望は、必ず使う時が訪れるでしょう。
ボケ始めた時の介護など
認知症などを発症し、素敵なあなたが通常のあなたじゃない人になってしまった時の希望など。
これは発症する前に書かなくてはいけません。
この項目には希望を書いた年月日も記しておくと、まだあなただった時に書いたものだと分かってもらえます。
たとえば、家族に迷惑かけたくないので老人ホームを希望
あるいは死ぬまで家で過ごしたいので、在宅介護なのかどうか。
これは本人の財力や家族関係なども考えて決めていきましょう。
老人ホームといっても多種多様ですので、今のうちに調べてここがいいなども明記するのをお勧めします。
在宅ならば、誰がいいのか。
あるいは誰と誰とが交代で看るのか。
在宅は限界だと感じた時に誰に決断させるのか。
いずれにしろ資金がいりますので、そこも明記しておきましょう。
お金の管理について
介護の項目でも触れましたが、お金の管理は大事です。
今の世の中はお金さえあればたいてい買えます。優しい家族とか友達とか恋人とか。
あればですが。
あると仮定して、本当に信頼できる人に委ねるよう、個人名を明記しましょう。
財産分与などは法的拘束力のある遺言書で行いますが、ここでも重ねて被せて書いても構いません。
介護してほしい人に厚くするののもいいでしょう。
介護するのに名指しされた人も頑張れるでしょう。
が、あまりに露骨に厚くして金額をノートに書いてしまうと、別の問題も起こります。
「はよ死ねばいいのに。そしたら介護から解放された上に大金が入るのに!」
などと思わせてしまうかもしれません。
思うんじゃなく、あなたじゃなくなった認知症の老人がそう思わせるのです。
介護してる人は悪くない。あなたが信頼して選んだ人なんだから。
具体的な金額は遺言書だけに留めた方がいいかもしれません。
葬儀に関する希望
これは是非にも書いて下さい。
遺族がどうしていいか分からずに、あなたに気兼ねして業者に大金を払ってしまいかねません!
家族葬や火葬のみの形もありますし、イオンなどでセット販売してたりします。
時代ですね。
戒名代も0円から100万とお坊さんによって全然違ったりします。
具体的に、できれば生前予約までしてしまえば、遺族も迷う事なくあなたも迷う事無く召されるでしょう。
他に言っておきたい事
エンディングノートに日記のようなものなので、法的拘束力はありません。
なので最後に小言なり憎まれ口を書くのもいいでしょう。
書かれた相手が自戒していい方向になるかも知れませんし。
他にも、残されたペットの世話。
自分の生い立ち。
今の趣味などをそれこそ日記として死後に読まれる前提で書くのも悪くないです。
今ならノートではなくブログサービスで書くのもいいと思います。
全員が閲覧できますしね。ノートだと声の大きい人しか読まないか、都合の悪い事書かれた人が阻止するかもですし。
ブログは無料で始めれますし、メール送受信できるなら簡単に出来ます。
要はタイトルと本文を書いて公開ボタンを押すだけなので、メールとほぼ同じです。